飲料のアルコール濃度計測を行うスマートアイスキューブの試作と評価

 

過度な飲酒は, 健康面や社会的な面で様々な問題を引き起こし得る.アルコール摂取量を自動的に計測し,ユーザの飲酒を定量的に管理することが可能となれば,これらの問題の予防に貢献できる.しかしながら,アルコール摂取量を計測する上で知る必要があるアルコール濃度について,これを手軽に計測するスマートデバイスは知られていない.そこで我々は,近赤外・可視光LED と光検出器を搭載し,水とアルコールの光吸収特性を利用してアルコール濃度計測を行うスマートアイスキューブを提案する.本研究で作成したプロトタイプは3 x 4 x 5 cm の直方体であり,ユーザがこのデバイスをグラスの中に入れるだけで,通常の飲酒行為を妨げることなく濃度計測が行われる.本稿では,プロトタイプを用いて市販のアルコール飲料のアルコール濃度を計測した実験結果を報告し,実現されるアプリケーションについて議論する.

 

松井秀憲,橋爪崇弘,矢谷浩司.「飲料のアルコール濃度計測を行うスマートアイスキューブの試作と評価」第58回情報処理学会UBI研究会,2018年5月.優秀論文賞受賞.(paper)

松井秀憲,橋爪崇弘,矢谷浩司.「氷型スマートデバイス向け光学的アルコール濃度推定手法の調査」第80回情報処理学会全国大会,2018年3月.学生奨励賞受賞.(paper)