
ハードウェアプロトタイピングでは,プログラミングと電子回路というソフトウェア・ハードウェアの両方の知識を組み合わせてシステムを設計・実装する必要があるため,初学者は様々な困難に直面する.先行研究では,Arduino 等のモジュール性の低いマイコンを使用したハードウェアプログラミングにおいて初学者が直面する困難に関する調査が行われている.一方で,近年では,micro:bit 等のモジュール性の高いツールキットが開発され,これらのミスの多くはモジュール性の高いツールキットを使用することで防ぐことができると考えられる.そこで,本研究では,モジュール性の高いツールキットを使用したハードウェアプロトタイピングワークショップにおいて初学者が直面する困難を明らかにし,先行研究の結果と比較することでツールキットのモジュール性による初学者が直面する困難の違いを追究する.
伊東大燿, 篠田和宏, 矢谷浩司.モジュール性の高いツールキットを用いたハードウェアプロトタイピングにおける初学者の課題の理解.情報処理学会UBI研究会,2025年5月.(paper)