複数周波数帯での静電容量センシングによる指の識別手法

 

 

どの指が物体に触れているか識別することができれば,指によるインタラクションの幅が大きく広がる.本稿では,導電性の物体にユーザが触れたときに,どの指が触れたかを速く正確に特定する手法を紹介する.本研究において我々は,信号を出力するリストバンドと信号を検知するコンパクトな回路を設計し,導電性の物体に触れた指を特定するシステムを構築した.本システムでは,手の皮膚組織を高周波の信号を伝える導波管として用い,伝わった複数周波数帯の信号の位相や振幅を処理して比較することで,導電性の物体に触れた指を特定することが可能となっている.本稿では,複数周波数帯の信号から指を特定する手法を述べたのち,本システムがスマートウォッチなど日常で用いるデバイスに利用できる可能性について議論する.最後に,本システムを用いた将来のインターフェースの可能性について述べる.

陳 明輝,チャコン サラス ディマス アントニー,矢谷 浩司.「複数周波数帯での静電容量センシングによる指の識別手法」情報処理学会UBI研究会,2020年3月.(paper)