コーディング面接の練習を支援するシステムの構築

 

 

ソフトウェアエンジニアなどプログラミングを行う技術者を企業側が評価する方法の一つとしてコーディング面接が存在する.コーディング面接とは,面接官と参加者が対面ないしオンラインで面接を行う中である問題が提示され,その問題に従ってコーティングを行うという面接形式の一つである.参加者は指定された課題に対してその場で一からコードを書き始め,コーディング中に適宜面接官からのコメントや質問に答えながら解答を完成させていく.本研究ではコーディング面接を受ける参加者側に注目し,参加者がコーディング面接特有の形式に慣れることができるようなシステムを構築することを目指す.コーディング面接では面接官とのコミュニケーションや受験者の意図しないタイミングでの質問,慣れていない環境への適応など,通常のプログラミング開発には見られない要素が多く存在する.こうしたことから,コーディング面接に限定したシステムの設計が必要であり,参加者はこのようなシステムを事前に使うことでコーディング面接特有の形式に慣れることができると考えた.本稿ではまシステムの作成に先行して行ったインタビュー調査の内容を紹介し,このインタビュー調査によってコーディング面接において解決すべき課題を明確にするとともに,実際に設計したシステムを紹介し,予備的なユーザ実験の結果を報告する.

杉山 悠司,矢谷 浩司.コーディング面接の練習を支援するシステムの構築.FIT 2020,第3分冊,49 – 56.(paper)