機械学習は大量の学習データがあれば難しい課題を効率的に解決できるが,モデル作成には深い理解が必要であり,一般の人々が利用するにはハードルが高い.インタラクティブ機械学習(IMT)は機械学習のモデル作成に対話的要素を組み込み,ユーザの理解を促進することを目的としており,すでにウェブカメラなどを使って簡単にデータを提供できるシステムが公開されている.しかし,これらのIMTツールではユーザが提供する学習データと実際に学習させたい概念との乖離が生じることがあり,本研究ではその乖離を生成AI によるデータの拡張によって解決することを目指す.本稿では,生成AI を組み込んだIMTシステムの開発と実験を行い,IMTの教示プロセスにおける生成AIの利用可能性を検討した.
山本 恒輔,周 中一,ゼファン シュラーメク,矢谷 浩司.インタラクティブ機械学習の教示プロセスでの生成 AI の利用可能性の検討.DICOMO 2023,2023年7月.(paper)