IT機器の中でも特にコンピューターのディスプレイ等の画像表示端末をVisual Display Terminals (VDT)と呼ぶが,VDT使用時には,猫背など前屈みの姿勢を維持するなどの使用中の行動が人体の健康に及ぼす悪影響が懸念されている.VDTの使用は眼の痛み,ドライアイ,疲労感,手首や腕の疲れ,首や肩の痛みなどに繋がり,以上のような症状はVDT症候群と総称されている.このようなVDT症候群を検知し,予防を支援する研究は広く行われてきた.本論文では深度カメラを用いてユーザの顔の特徴量を抽出し,上半身の前傾姿勢を検知する方法の予備実験を行い,その結果及び分析について述べる.
高島 諒,矢谷 浩司.コンピュータ使用時のユーザの前傾姿勢の検知に向けた予備的検討.電子情報通信学会総合大会,2022年3月.(paper)