ひま部上でのアンケート調査に関するご説明
2019年12月16日
東京大学 大学院工学系研究科 矢谷研究室
アンケート調査に回答して頂いたひま部ユーザの方々ありがとうございました。ご協力に感謝致します。このページでは今回の実験に関する追加の説明をさせていただきます。本実験は東京大学大学院工学系研究科倫理審査委員会による審査を事前に経ており、承認を得ています。(承認番号: KE19-08)
研究目的
アンケート画面では、「東京大学矢谷研究室 若年層ユーザのプライバシーやセキュリティ意識調査」とお知らせしました。この研究の目的の1つは、お知らせした通り「若年層SNSユーザのプライバシーやセキュリティに関する意識や行動についての定量的な理解を得ること」でした。実際にはもう1つの目的があり、それは「質問の提示方法を変えた時に回答がどのように変化するか」を調査することでした。そのため、質問文の上に「多くの人は〇〇しないそうだよ」や「95%の人は〇〇しないそうだよ」といった幾つかの警告文のパターンを表示して、回答の割合を比較していました。その際、「95%の人は〇〇しないそうだよ」などという架空の調査結果も一部の方に表示しました。この調査によって、どのような警告文が若年層SNSユーザのプライバシーやセキュリティに関する意識や行動を変化させるのに効果的かを明らかにすることがアンケートの目的でした。
正確な結果を得るために、アンケートに回答して頂く前にこれら全ての詳細をお伝えすることはできませんでした。詳細をお伝えしないことで、皆さんの回答が自然なものであり前提知識や研究目的に影響されないようにしていました。 今回のアンケート調査においては、「95%の人は〇〇しないそうだよ」などという架空の調査結果を一部の方に表示しましたが、皆さんに先に研究の目的をお伝えすると皆さんの回答結果に影響する恐れがありました。研究のために皆さんに架空の情報を表示してしまいましたが、ご理解して頂ければと思います。
個人情報
研究の目的の一部はアンケート回答時にお伝えすることができませんでしたが、アンケート画面に表示しました「回答結果はひま部運営が個人情報を除いて分析して研究発表に使用する可能性があります。」の方針に関しては上記の通りであります。 本来であれば研究の本当の目的をお知らせした後に、ひま部ユーザの皆さんが自分のデータを研究に使って欲しくない場合データを除去することが可能なのですが、調査の際のアプリシステムの都合上それが難しく、ご自身のデータを除去するかの判断を皆さんに行って頂く機会を設けられず申し訳ありません。ご理解頂けると幸いです。
研究の報告に関して
この実験、および研究の結果に関しては、学術会議等で発表された論文を公表次第、東京大学矢谷研究室のホームページにて公開致しますので、ご興味のある方はご覧下さい。また、質問等ございましたらご連絡下さい。
連絡先
この調査の目的や手続きに関して、ご質問やご懸念、その他の問題がございましたらこちらにご連絡下さい。東京大学矢谷研究室: sns-nudge [at-mark] iis-lab.org
今後もこの内容を見られるようにするために、スクリーンショットや印刷などの方法で保存して頂ければと思います。最後になりますが、調査へのご協力誠にありがとうございました。