医師による嚥下障害の診断には,患者に定期的な通院が必要な点や診断結果が医師の経験に大きく左右される点が課題として存在する.そこで我々は,患者が在宅で簡単に嚥下障害の有無を評価できるようにするため,スマートフォンで撮影した動画から口腔・嚥下機能を評価する手法を提案する.提案手法の実現に向けて我々は,口腔・嚥下機能を分析するために必要なタスク群を決定し,147名の実験参加者から得られたそれらのタスクの動画の分析を行った. その結果,87.1%の精度,0.612のF値の識別性能を得た.

 

耿 世嫻,平井 雄太,下島 銀士,柳田 陵介,山田 大志,小野寺 宏,戸原 玄,矢谷 浩司.スマートフォンを用いた画像認識による口腔・嚥下機能の定量的評価手法.DICOMO 2022,2022年7月. (paper) 優秀プレゼンテーション賞受賞