COVID-19 の影響やSDGs への関心の高まりに伴い, オンラインでのコミュニケーションが増加した. その結果, 心的健康・社会性の面で必要とされていた何気ない他者との会話(以下雑談とする)が減少し, 孤独感・帰属意識の低下といった課題が生まれている. リモートコミュニケーションを支援するツールは複数生み出されているものの, 目的を持たない他者との雑談の活性化に焦点を置いた研究は少ない. 本研究では, ユーザ調査を通じて, リモート環境における雑談の発生条件を調査し, どのような情報を提示すると効果的であるかを分析する. またその結果に基づき, チャットシステムにおけるインタフェースデザインを検討する.

 

佐野 翔子,佐藤 安理紗 ジエンジエラ,矢谷 浩司.リモートワーク環境での雑談を支援するインタフェースデザインの質的調査.情報処理学会HCI研究会,2021年12月. (paper)