動機づけ面接は人の行動の変化を促進させるためのコミュニケーション手法として, 個別形式, グループ形式の精神療法で用いられる. 動機づけ面接を提供するカウンセラーの能力は治療効果に影響する可能性が示唆されており, カウンセリング能力を向上させるためのトレーニングは重要である. 個別形式とグループ形式では, カウンセラーに求められるコミュニケーション能力は異なるものの, グループ形式の動機づけ面接に着目したカウンセラーのファシリテーショントレーニングについてはデジタル支援は考慮されていない. 本研究では, 薬物依存症治療のための集団精神療法であるせりがや覚醒剤依存再発防止プログラム(SMARPP)を対象に集団動機づけ面接のトレーニングシステムの設計を行った.

 

風澤宥吾, 矢谷浩司.薬物依存症治療におけるグループ動機づけ面接のファシリテーショントレーニング支援システム.情報処理学会UBI研究会,2025年5月.(paper) UBIヤングリサーチャー賞受賞