指尖容積脈波を同時に取得する指紋認証システムの試作と評価

 

スマートデバイスの普及により生体認証は日常的に使用できる技術となっている.生体認証においては認証に必要な情報だけではなく,ユーザの健康に関する情報も同時に取得できる可能性がある.これを実現することにより,例えばユーザは携帯電話をアンロックする際に自身の健康情報を同時に記録することが可能となり,ライフログなどのアプリケーションに活用できる.我々は,このようなシステムをDual-purpose biometrics と呼んでいる.本論文では,Dual-purpose biometrics の一例として,指紋認証と同時に指尖容積脈波を取得するシステムを提案し,その試作と評価を行った.予備実験の結果,指の中心部だけでなく周辺部において,脈拍と呼吸数を指紋認証時に取得できることがわかった.この実験結果から,指尖容積脈波を同時に取得する指紋認証システム実現可能性と有用性の高いアプリケーションを議論する.

橋爪崇弘,矢谷浩司.「指尖容積脈波を同時に取得する指紋認証システムの試作と評価」第53回報処理学会UBI研究会,2017年3月.(paper) 優秀論文賞受賞.